2017年8月26日土曜日

恩師の訃報



和紙の原料のひとつ、ミツマタ

先日、ともだちの若手和紙職人から一通のメールがきました。

「今日、○○さんが亡くなったそうです。」


突然の訃報

○○さんとは、私にとっては紙漉きをおそわった師匠であり恩師なのだけど、
その○○先生が亡くなったという連絡でした。

じつは先月
「先生が体調を崩して入院して、いま自宅療養中だからおみまいにいかない?」
とかつての和紙講座同期の友人から電話があって
数人で自宅まで顔を見にいってきたばかり。

そのときに
「なんかなぁ、おれ、胃ガンの末期らしいんだわ」
とご本人からの告白がありました。

あんまりさらっとで。
まるで「虫歯できた」くらいの言い方だったから、
最初なにを言ってるんだか理解できなかった。

その場にいた友人たちもみな動揺を隠せず、
でもここで悲壮感ただよう会話にしてしまっては先生に申しわけない、とばかりに
みなつとめて明るくふるまっていました。



そして今日、お通夜へ

最近の先生のようすを知る友人たちから
いろんな話を教えてもらいました。

先生は末期がんだと知ったあとも、
ギリギリまで現場に復帰することをめざして
抗がん剤で闘病していたのだそうだ。

私達がおみまいにったときも、
抗がん剤治療の休薬期間だったからいくらか元気にみえただけのよう。

お棺のなかの先生は眠っているようで
でも闘病のせいかあきらかに線がほそくなっていました。
かつての、よく食べ、よく飲み、よく笑っていたころの先生とはまるで別人。

講座で教わっていたとき
ときどき先生といっしょにちかくのトンカツ屋さんで飲んで帰ったことが
なつかしく思い出されました。
…そのトンカツ屋さんも、数年前ご主人がなくなって閉店されたと聞くと
なおさらさびしくなってしまうのです。


最後にもういちどだけ、あのおいしいトンカツを食べながら
先生と剣菱で乾杯したかったな。



恩師の訃報

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